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退職するときに有給休暇を取得させてもらえません。どのように交渉すれば良いでしょうか。
質問
退職するときに有給休暇を取得させてもらえません。どのように交渉すれば良いでしょうか。
大学病院で看護師をしています。CRCへの転職も決まって、あとは退職日を待つだけなのですが、師長さんに有給を取りたいと言っても「退職する人はみんな有給を取っていない。最後の出勤前に1~2日ぐらいなら取っても良いよ」と言われ、残っている有給を使うことができません。どのように交渉すれば良いでしょうか。ちなみに、有給は30日ほど残っています。
2021年1月26日 7032
マンガで分かる!看護師から治験コーディネーター(CRC)へ転職
AIによる要約
1)退職時の有給取得は労働者の権利。取得拒否は法律違反。
2)有給取得の主張は自己責任。法律を知り、積極的に主張することが必要。
3)有給取得拒否時は労働相談センター等の専門家に相談を。
4)退職が決まっている病院に遠慮せず、自分の権利を強気に主張。
みんなの回答一覧
- 上司や師長さんと上手に交渉すれば、退職するときに全ての有給を取得することが可能です。 公式
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大きな病院で働いていたり、法律を守る意識が低い院長がいらっしゃると、退職するときに有給をなかなか取得させてもらえない場合があるようです。特に新卒から就業されている病院で働いていたり、看護師に多く見られる傾向がございます。
有給は労働者の権利で、会社や病院は退職前に有給を消化することを拒むことはできません。しかし、上手に交渉できずに有給を消化することをあきらめてしまう方もいらっしゃるようです。
以下に有給を取得するときの交渉のコツをまとめましたので参考にしてください。
有給が取得できない原因は主に以下の3つです。それぞれについて、どのようにすべきかを解説させていただきます。
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1)有給を取りたいと主張できていない
2)有給を取れる根拠である法律を知らない
3)1)と2)の条件を満たしているが交渉相手が応じてくれない
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1)有給を取りたいと主張できていない
有給が取得できないとおっしゃる方で最も多い原因が「有給を取りたいと主張できていない」です。有給は雇用主が進んで取らせてくれる性質のものではございません。なぜなら、雇用主にとっては労働者が有給を取らないほど嬉しい場合が多いからです。
有給は労働者が雇用主の都合に影響されずに「有給を取らせて下さい」と伝えて取得するものですから、自ら積極的にできるだけ早く声を大きく主張していく必要がございます。
「お世話になったので言いにくくて~」と遠慮して主張されないのであれば、上司や師長さんが有給を取らせてくれなくても文句は言えません。まずは上司や師長さんに「退職日までに有給を全部取得させてください」ときちんと述べることから始めましょう。
2)有給を取れる根拠である法律を知らない
「有給を取らせて下さい」と主張するためには、有給に関連する法律を知っている必要がございます。法律を知らずに主張しても、上司や師長さんはまともに相手にしてくず、上手く丸め込まれてしまう可能性がございます。丸め込まれないために前もって法律について調べておき、反論できるようになってから交渉を開始するようにしましょう。
法律は質問者様が自ら調べて知る必要がございます。なぜなら、上司や師長さんが質問者様に有利になる法律を進んで教えてくれることはあまり期待できないからです。自分で調べることを面倒に思われるのならば有給を取らせてもらえなくても文句は言えません。インターネットで30分ほど調べるだけで十分です。色々なケースに対応できるように、きちんと調べて理論武装しておきましょう。
3)1)と2)の条件を満たしているが交渉相手が応じてくれない
法律を盾にきちんと主張したけれども、有給を取らせてくれない場合はどうするか・・。そのような場合は専門家に相談します。労働関連の警察に該当するのは労働基準監督署です。そして、労働基準監督署の相談窓口になっているのは、労働相談センター(似たような名前で色々ある)です。
労働相談センターに相談すれば、専門家が仲裁に入ってくれます。法律違反をしているのは雇用主側です。こちらに非はございませんので、労働相談センターも強気で味方になってくれるはずです。
労働相談センターが仲裁に入っても改善されない場合、まずは労働基準監督署から指導や是正勧告が行われ、それでも改善されない場合は経営者に対して30万円以下の罰金が課せられます。警察と同じ仕組みです。法律違反があると伝えれば、労働基準監督署などの組織は動いてくれます。
※有給休暇を合理的な理由もなく拒否すると、労働基準法第39条の違反となり、6か月以下の懲役または30万円以下の罰金となります(労基法119条)
「労働相談センターに相談するのはなんか嫌だなあ」と思われた方はご安心ください。実際は上記の仕組みを知ったうえで、「労働相談センターに相談してから(知り合いの労務士や人事に相談してからでも可)、もう一度交渉させてください」と上司や師長さんなどに伝えれば、手のひらをくるりと返して有給を取らせてくれるはずです。
私は10年以上、同様のケースを見ておりますが、手のひらを返さなかった例を1件も知りません。なぜなら、手のひらを返さないと、経営者に対して労働基準監督署から指導や是正勧告が行われるからです。上司や師長さんからすると、そのようなことが起きることは、絶対に避けねばならないはずです。
もし、1)2)3)の全てのステップが不調に終わった場合は残念ながらあきらめましょう。世の中には闇があるかもしれません。ものすごい権力者であれば、労働基準監督署を黙らせることができる可能性が全くないとは言えません。労働関連の警察も大きな権力には逆らえない部分があるかもしれません。
しかし、ほぼ全ての場合において1)→2)→3)ときちんと手順を踏んで進めることができれば、有給の7割~全部を取得できるはずです。退職が決まっている病院に遠慮する必要はございません。悪いのはこちらの無知につけこむ上司や師長さんですから、遠慮せずに強気に攻めても大丈夫です。
頑張って下さい!!
<参考になる他の記事>
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(退職の申し出)
<似ている質問>
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(会社規定で在職中の転職活動を禁止されていますが、次の転職先を決めてから退職するべき?)
https://crc-bank.com/keijiban?gu=29
(就業規則を守らずに退職すると損害賠償等のトラブルになりますか?)
2021年1月29日
- 看護師 退職 有給 AI
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退職するときに有給休暇を取得させてもらえない場合は、まず会社に交渉することが大切です。有給休暇は働く人の権利であり、会社は正当な理由がない限り拒否できません。
交渉するときは、以下の点に注意してください。
・退職日の2週間前までに有給休暇の申請をする
・有給休暇の日数や期間を明確に伝える
・仕事の引き継ぎや後任者の指導など、自分の責任を果たすことを約束する
・会社の業務に支障がないように配慮する
もし会社が拒否した場合は、人事部や労務管理部門、コンプライアンス部門などに相談してみてください。それでも解決しない場合は、労働基準監督署や弁護士などに相談することもできます。
退職時に有給休暇を消化することは、自分の健康やキャリアにとってもメリットがあります。会社と円満に話し合って、権利を守りましょう。