治験コーディネーター(CRC)の離職率

治験コーディネーター(CRC)の離職率

治験コーディネーター(CRC)へ転職するときに気になるのが、ズバリ「離職率」です。特に治験コーディネーター(CRC)未経験者にとっては、初めての業界なので慎重になりますよね。

「よく募集しているのを見るんだけど離職率が高いから?」「短期での転職は繰り返したくないけど治験コーディネーター(CRC)は長く働ける?」「実際に治験コーディネーターの方に話を聞いてみたいけど、周りにいないから分からない」「インターネットで調べてみると治験コーディネーター(CRC)の出入りは激しいと書いてあったけど本当なの?」など

あなたの不安を少しでも減らすために、治験コーディネーター(CRC)の離職率について色々と調べました。転職活動の参考にしていただければ幸いです。

退職申し出治験コーディネーター(CRC)の離職率

離職率は一番気になりますよね。実際はどうなんでしょうか?

治験コーディネーター(CRC)の離職率の全国平均は10~15%と推測される。離職率は労働環境が整備され低下傾向だが、合併後のSMOは一時的に大きく上昇することがある。

治験コーディネーター(CRC)の離職率

治験コーディネーター(CRC)の離職率について色々な資料から総合的に判断すると、全国平均の離職率は10~15%前後で推移していると推測されます。

近年は治験業界の成熟化にともない、福利厚生が充実するなどの労働環境が整備され、離職率は低下傾向にありますが、合併後1~2年間のSMOの離職率は大きく上昇することがあります。

CRCの離職率の推移

※SMOの離職率は日本SMO協会データ2021から、院内CRCの離職率は第4回登録CRC活動調査レポート第3回登録CRC活動調査レポートから算出。
※2014~2017年のSMOの離職率の増加は大規模な合併が続いたためと考えられる。
※院内CRCの離職率は他の部署への異動も含む。

CHECK治験コーディネーター(CRC)の離職率を過去に公開していたSMO

  • 医療システム研究所・・・・・5%

2011年の会社ホームページ(HP)に「2010年4月現在 過去1年間の離職者5%」と記載がありました。

  • イーピーミント(現EP綜合)・・・・・・10%

田代伸郎前社長のインタビュー記事に「弊社の前期(2009年9月期)の離職率は10%ぐらいでした。〈省略〉平均年齢が30歳代前半の女性ですから、結婚や出産、ご主人の転勤とか、いろいろなことがありますよ。だから離職率10%前後というのは、おそらくSMOの宿命という気がしています。〈出典 医療介護CBニュース〉」と記載がありました。

CRA(臨床開発モニター)の離職率はこちら
CRAの離職率

治験コーディネーター(CRC)の離職率は高い?

治験コーディネーター(CRC)の離職率が高いのにはいくつか理由があります。

CHECK離職率が高くなる主な理由

  • 中途採用が多い
  • 都市部での採用が盛ん
  • CRC未経験者の採用が多い
  • 有期の雇用契約が多い(院内CRC)
  • 合併が多い(SMO) など

一つ目の理由は「中途採用が多い」からです。これは治験コーディネーター(CRC)には医療の知識と経験が求められるため、どうしても新卒採用より中途採用が多くなります。そのため、30歳前後の女性を採用することが多くなり、その結果として転職して数年以内に、結婚や出産などで退職してしまう人が増えることになります。

治験コーディネーター(CRC)の離職率は高い? 他にも都市部での採用が多いため転職しやすい環境にいる人が多いことや、治験コーディネーター(CRC)未経験者を採用した場合、新しい職種にとまどってしまい、仕事に慣れる前に辞めてしまう人がいることが理由としてあげられます。

院内CRCの場合は有期の雇用契約が多いこと、SMOの場合は合併後1~2年間の離職率は組織の再編成などが行われるため、どうしても高くなりやすいです。

治験コーディネーター(CRC)の主な退職理由

次に治験コーディネーター(CRC)の主な退職理由を見てみましょう。

CRCの退職理由

※50名のCRCばんくのクチコミ・アンケート調査データをもとに作成(調査期間:2015年4月~2023年3月、有効回答数:N=50)。 ※複数回答可

転職先は次も治験コーディネーター(CRC)を選ぶ方が多く、仕事を覚えた後にさらなるキャリアアップを求める方が多いと推測されます。

給与が低いことを理由にする看護師出身者も多いようです。勤務地が遠いことを理由とする看護師出身者や臨床検査技師出身者も見受けられました。残業が多い、休みがないといった病院で働く看護師さんによく見られる理由は少ないようです。

治験コーディネーター(CRC)の離職率についての誤解

治験コーディネーター(CRC)の離職率の誤解

実は治験コーディネーター(CRC)の離職率は所属企業によって異なるだけでなく、所持資格や所属エリアによっても大きく異なります。

例えば、東京や大阪の看護師出身の治験コーディネーター(CRC)の離職率は高い傾向があります。なぜなら、給与や労働条件の良い転職先が住居の近くに多数あり、良い条件の勤務先があればすぐに転職しようと考えている転職について前向きな看護師の方が多くいらっしゃるからです。

一方では地方の臨床検査技師出身の治験コーディネーター(CRC)の離職率は非常に低くなっています。その理由は条件の良い臨床検査技師の就職先は看護師ほど多くなく、また、転職することを良しとしない風潮が残っているため、転職に慎重な臨床検査技師の方が多いためと考えられます。

従って、地方の臨床検査技師の方が治験コーディネーター(CRC)へ転職するときに、インターネットでの書き込みを見て「治験コーディネーターは離職率が高いのかな?」と思ってしまうことは、事実を見間違う可能性が高い行動であると言えます。と言うのも、その書き込みが東京の看護師出身の治験コーディネーター(CRC)によって書かれたものかもしれないからです。

離職率を知るベストな方法は、面接で担当者に直接会って色々と話を聞いた上で、面接官や会社・病院の雰囲気などの情報を中心に総合的に判断することであると言えます。

離職に関連する質問と回答

Q
治験コーディネーターになって大変なことや苦労したことを教えてください。
A
人間関係的な面でいうと、医療機関の医師や受付含む病院スタッフとの関係を築くことが大変だったように思います。治験になれている施設だと、医師や病院スタッフも動き方がわかっているためスムーズにいきますが、慣れていない施設だとそうはいきません。

特に病院スタッフからしてみれば、受付は治験用レセプトの作成等で業務が増えるし、看護師や臨床検査技師にとっては通常診療では必要のない毎回の採血や採尿、血圧測定、心電図といったような煩わしい仕事が増えます。

確かに病院関係者から見てみれば、わけわからないうちに外部の人間が来て、煩雑な仕事が増えたように感じてしまいますよね。そこを、私たちCRCは日頃から良好な関係を築くようにコミュニケーションをとり、その試験の意義や、なぜこのような検査が必要になってくるのかをわかりやすく相手の立場に立って説明することが求められます。

また、狭いクリニック等ですと、私たちが患者についてまわってうろうろするだけで、邪魔!と思われて邪険に扱われることも少なくありません。そういうときに、ここに立っていたら邪魔だ、とか今近づいてほしくないのだな、というように非常に空気を読む力が必要だと思います。

こうした人間関係もまた施設が変われば一から築いていかなければなりません。ここが一番大変でした。あの病院ではこれでうまくいっていたのに…は通じないのです。臨機応変に医療機関、人によって対応を変えていかなければなりません。

また、事務的な面、そのほかでいいますと、数字に追われることが多く、精神的に苦労しました。CRCになる方は「新薬を待つ患者さんのために」という思いで入ってこられる方が多いと思いますが、治験の世界は想像以上に事務的です。「ひとりの患者さん」というよりも「一症例」にすぎない、といっても過言ではないかもしれません。ですから、契約症例「数」を集める、「売上目標」といったようなやりとりに心が痛むときもあります。

あとは、私は事務作業が好きだったため苦ではなかったのですが、PC等に慣れていないとそういった細かい作業にも苦労するかもしれません。

また、初めは薬学について、薬事法について、GCPについて、カルテの判読のしかたなど、覚えることもたくさんあるため、大変かもしれません。
Q
治験コーディネーターになって辛いことはなんですか?
A
医療従事者と比べて、治験コーディネーターは利益を重視しなくてはいけない仕事だと思います。そのため、患者さんの利益よりも病院・会社の利益を優先する必要が出てきます。

例えば、複数の治験の参加基準を満たした患者さんであれば、その患者さんの病態に合った治験薬よりも、契約費用が高い治験薬を優先することがあります。また、併用禁止薬の関係から、その患者さんに最適な治療薬を使うことができないこともあります。

既存の薬では有効な治療ができず、治験薬が最後の望み、といった患者さんのための治験はわずかです。むしろ現行の治療で安定している患者さんに、リスクを承知の上で治験参加を提案することの方が多いです。

会社からは期間内での契約症例数の満了を求められますので、患者さんの治療のための治験ではなく、契約達成・ノルマ達成が目的となっていきます。

このように多くのケースで、目の前の患者さまにとってはメリットばかりではないことが私は辛く感じます。特に看護師さんなど、元医療従事者の方は同じように感じやすいようです。
Q
治験コーディネーターのストレスって何ですか?
A
確かにどんな仕事にもストレスはつきものだと思います。しかし、治験コーディネーターは様々な立場の人に挟まれ、板挟みに合うことでのストレスが大きいのだと思います。

治験コーディネーターの重要な業務が、その職名の通りの調整役としての業務です。

忙しい医師に、診療業務の合間をぬって治験業務を行ってもらうため、基本的には医師にお願いをする立場に近いです。医師によっては治験業務に不平・不満を言われたり、対応の不手際を怒られたりすることもあります。

一方で、依頼者からは治験のプロトコルで定められた細かい手順の遵守が求められます。ここに関しては、医師だけでなく検査科や薬剤部との関係性も大切となります。

治験という研究ベースの手順と実臨床との間に立つことによるストレスが治験コーディネーターにはあると思います。


SMOであれば、そこに会社からのプレッシャーも加わります。

上司からは目標症例数の達成、売り上げを求められますが、症例数が増えていくと医療機関への負担は増加します。上司はその医療機関の現状を細かくは知らないため、無理な意見を押し付けられることもあります。

医療機関(医師、検査科、薬剤部)と依頼者、そして会社とそれぞれの主張の板挟みに合ってストレスを感じやすいのだと思います。
Q
治験コーディネーターのノルマについて
A
元看護師のCRCですが、私の感覚だと「CRCはノルマがある」と思います。

あくまでも感覚の話です。

私が病院で看護師として働いていたときはノルマなんて考えたこともなかったです。国立だったので、途中で利益も重要視されるように病院が変わっていきましたが、看護師にノルマのようなものが課されることはありませんでした。もしかしたら、美容クリニックや医療法人だったら違ったかもしれませんが、少なくとも病院で看護師として働いていたときはノルマとは無縁だったと言いきれます。

ところが、治験コーディネーターとして働いてみると、ノルマがある感覚に襲われます。なぜなのかを少し考えてみましたが、私なりの答えとしては「がんばったらがんばった分だけ評価される状態にノルマがあると感じる」です。

病院で看護師として働いていたときは、がんばってもがんばらなくても評価は同じでした。でも、やるべきことは次々と襲ってきますので、休んでいる暇なんてありません。患者様から感謝されても、別に給与が増えるわけではないですから、看護師になって2~3年もたつと、患者様から感謝されることについても何とも感じなくなりました。もちろん、うれしいですが、それよりも、夜勤をどうやりくりするかで頭がいっぱいだったりします。

治験コーディネーターは契約症例数という明確な目標があって、その目標を達成すると自分の評価が上がったり下がったりします。その評価は昇給や賞与に影響します。だから、目標を達成できるように、がんばるわけなんですが、その目標がプレッシャーになります。

看護師でいうと、私の場合は夜勤帯のやりくりに似ています。でも看護師のときは失敗しても給与は下がりません。先輩からこっぴどく怒られるだけです。でも、治験コーディネーターは怒られるのは少しだけで、評価がじわじわと下がっていき、給与が下がっていく場合があります。そんなに大きく下がるわけではありませんが、10円でも下がると心理的なショックは大きいです。これは、給与が下がった経験がある人でないと分からない感覚かもしれません。

がんばったらがんばった分だけ評価される状態であるということは、がんばらなかったらがんばらなかった分だけ評価が下がる状態とも言えます。がんばらなかった分だけ評価が下がり、給与も下がるというのが看護師にとっては未知の恐怖で、プレッシャーになり、ノルマがあるように感じる原因だと思います。
Q
治験コーディネーターの離職率が下がっているって本当ですか?
A
私は新卒でSMOに入社し、CRCとして働きましたが、その時に同期は40人くらいいました。しかし、3年もたつと約半数に、それから数年経った今ではもう残っているのはかなり少ない人数です。周りを見てみても離職率は依然として高いままだと思います。

中途で入った方も長くは続かず、だいたい3年くらいで今後続けるかどうか考える方が多いようです。やはり、理想と現実の業務のギャップに苦しむのではないでしょうか。

また、CRCは上になればなるほど業務量は増え、後輩のサポートも行わなければならないため給与と業務量が見合ってないと感じて離職してしまう方も多いようです。
Q
CRCは電車やバスでの通勤は大変ですか?
A
看護師のときは車通勤でしたが、CRCへ転職した後は主に電車です。

車通勤の間は音楽を聴くぐらいしかやることがないですから、短ければ短いほうが良いとおもいますが、電車通勤は大変なときとそうじゃないときがあります。

乗り換えが多いときは大変です。例えば通勤時間は1時間だけれども乗り換えが2回あるなどです。降りて待って乗って降りて待って乗っての繰り返しで、通勤時間を有効に使えないだけでなく、疲れます。鞄が重かったりすると最悪です。通勤だけでぐったりです。乗り換えが少なくても、スマホを見れないぐらい混んでいると音楽を聴くぐらいしかできません。

30分ぐらい座れる時間があると、スマホを見たり、本を読んだり、仕事のことを考えたり、時間を有意義に使えます。オンとオフのメリハリもつきます。座れても30分を超えると電車やバスの振動やお尻のポカポカさで寝てしまいます。

私が思うには30分前後の座れる時間があって、通勤時間が片道1時間以内だと、通勤時間はとても有意義になると思います。

看護師看護師の離職率との比較

看護師というと離職率が高いイメージがあります。

看護師と治験コーディネーター(CRC)の離職率にそれほどの差は見られない。

看護師出身CRCの離職率

看護師と治験コーディネーター(CRC)の離職率を比較してみましょう。

看護師の離職率は日本看護協会のデータを見ると全国平均10~12%で推移しているようです。治験コーディネーター(CRC)と同じように、東京や大阪などの都心部の離職率が14~15%前後と高いのに対し、地方の離職率は7~9%と地域により差があるようです。

また、病院種類別では日赤や市民病院は離職率が低く9%前後、大学病院が12%なのに対し、医療法人や個人病院は15%~20%と離職率が高くなっています。患者に対する看護のゆとりが持ちやすい7:1看護比率の病院の離職率も低いようです。

看護師の主な退職理由

次に看護師の主な退職理由を見てみましょう。

看護師の退職理由

都立病院看護職員退職アンケート結果より出典 ※複数回答可

看護師の離職率は病院の種類と地域による差が大きいと推測されます。

病院は夜勤があり勤務時間や勤務曜日が不規則です。残業が多い病院も多く、疲れきっている看護師さんが多く見受けられます。夜勤に慣れることができない看護師は訪問看護やクリニックへ転職されるようです。

達成感を感じなくなった看護師は新たなキャリアを求め病院ではなく、治験コーディネーター(CRC)への転職を考える方もいらっしゃるようです。反面、給与に対する不満はあまり聞かれません。

看護師のCRC求人はこちら
看護師のCRCの求人募集

臨床検査技師臨床検査技師の離職率との比較

臨床検査技師の離職率のデータは少ないです。

病院の正職員を除くと、臨床検査技師と治験コーディネーター(CRC)の離職率にそれほどの差は見られない、もしくは臨床検査技師のほうが少し高い。

臨床検査技師出身CRCの離職率

看護師と治験コーディネーター(CRC)の離職率にそれほど差がないことが分かりましたが、臨床検査技師とではどうでしょうか。次に臨床検査技師と治験コーディネーター(CRC)の離職率を比較してみます。

大学病院などの大手総合病院の正職員の離職率は3~5%と低く、大手総合病院の契約社員、個人が経営している総合病院やクリニック、健診センター、検査センターの臨床検査技師の離職率は10~20%と高いようです。

大学病院などの大手総合病院の正職員の中途採用の求人数は非常に少なく、中途で転職することは非常に難しいようです。心エコーや腹部エコーの経験を積むために病院を転々としている臨床検査技師も見受けられます。

臨床検査技師の主な退職理由

次に臨床検査技師の主な退職理由を見てみましょう。

臨床検査技師の退職理由

※50名のCRCばんくのクチコミ・アンケート調査データをもとに作成(調査期間:2015年4月~2023年3月、有効回答数:N=50)。 ※複数回答可

臨床検査技師の離職理由は職種による差が大きいと言えます。

例えば、検査センター(ラボ)で働く臨床検査技師は「夜勤が多い」「休日が少ない」「転勤がある」などが主な退職理由です。夜勤がある検査センター(ラボ)の場合は育児と仕事の両立が難しく、出産をきっかけに退職される方が多いようです。また、朝から晩まで誰とも会話をすることがない業務内容に不満を持つ、臨床検査技師の方もいらっしゃるようです。

その他には個人経営の総合病院やクリニックの臨床検査技師は、細かい雑用ばかりで臨床検査技師としての仕事をさせてもらえないなどの、仕事内容に不満をお持ちの方が多いようです。他には給与や休日などの労働条件が悪いことを理由に転職される方も多いようです。

また、健診センターで働く臨床検査技師は業務が単調、健診バスの出発時間が早いなどが主な転職理由です。センター内での勤務が中心の臨床検査技師は比較的離職率が低いようです。

大学病院などの大手総合病院で契約社員として働く臨床検査技師は、雇用の不安定さや給与が低いこと、正社員との待遇格差などに不満があるようです。反面、大学病院などの大手総合病院で正社員として働く臨床検査技師は福利厚生面なども充実しており、出産後も働く方が多く、不満の声はほとんど聞かれませんでした。

臨床検査技師のCRC求人はこちら
臨床検査技師のCRCの求人募集

薬剤師薬剤師の離職率との比較

薬剤師はパートで働く人が多いので離職率が高くなります。

薬剤師と治験コーディネーター(CRC)の離職率にそれほどの差は見られない。

薬剤師出身CRCの離職率

薬剤師と治験コーディネーター(CRC)の離職率を比較してみましょう。

薬剤師の離職率を調べた正確なデータはありませんが、およそ10~20%と高めで推移していると思われます。なぜなら、薬剤師の半数以上を女性が占めるからです。女性の薬剤師は出産育児のタイミングで離職する方が多いため、薬剤師の離職率は全体的に高くなる傾向があります。

また、薬剤師の離職率はどこで働くかによって大きく異なります。最も離職率が高いのはドラッグストアで、高給と聞いて入ったけれども、レジ打ちや品物の整理など薬と全く関係のない仕事が多く、不規則な勤務もあって離職される方が多いようです。また、病院で働く薬剤師も、あまり給料が高くないこともあり、定着性が良いとは言えません。

調剤薬局の薬剤師の離職率は13~15%前後で推移しているようです。内訳は正社員の薬剤師の離職率は約9%前後、パートやアルバイト雇用の薬剤師の離職率は21%前後となっています。その中でも多くの店舗を展開している調剤薬局の離職率は15%を超えており、高くなっていると言えます。

薬剤師の主な退職理由

次に薬剤師の主な退職理由を見てみましょう。

薬剤師の退職理由

※50名のCRAばんくのクチコミ・アンケート調査データをもとに作成(調査期間:2015年4月~2023年3月、有効回答数:N=50)。 ※複数回答可

薬剤師は結婚や出産で退職して、数年後にパート雇用で戻る方が多いため、結婚や出産育児による退職が1位となっています。正社員として働き続ける薬剤師は少数のようです。

また、薬剤師の転職は売り手市場が続いているため、特にパート雇用で働く場合は仕事内容や労働時間、休日等に不満があり、転職を繰り返す方が見られます。

薬剤師のCRC求人はこちら
薬剤師のCRCの求人募集

管理栄養士管理栄養士の離職率との比較

栄養士の離職率は高いんですね。知りませんでした。

管理栄養士よりも治験コーディネーター(CRC)のほうが離職率が低い。

管理栄養士出身CRCの離職率

管理栄養士の離職率の正確なデータはありませんが、離職率は15~25%前後と高い数値で推移しているようです。特に委託会社は入職者も離職者も多いという状態が続いているようです。また、病院や保育園などの離職率も決して低いとは言えない状況のようです。

管理栄養士の主な退職理由

次に管理栄養士の主な退職理由を見てみましょう。

管理栄養士の退職理由

※50名のCRCばんくのクチコミ・アンケート調査データをもとに作成(調査期間:2015年4月~2023年3月、有効回答数:N=50)。 ※複数回答可

管理栄養士の退職理由は給料と勤務時間が半数以上を占めており、圧倒的な多さと言えます。栄養指導にあこがれて資格を取ったけど、現実はサービス残業も多く勤務時間も不規則、しかも年収が低く、今後も上がる可能性が低いと感じている管理栄養士の方がかなりいらっしゃるようです。

また、調理しかさせてもらえない、もしくは調理員との人間関係の疲れたなど、調理業務について不満を感じている管理栄養士が多く見受けられました。他にも委託会社の場合は、雇用形態が不安定、転勤が多いなどの声も聞かれました。

管理栄養士のCRC求人はこちら
管理栄養士のCRCの求人募集

MRMRの離職率との比較

MRは女性が長く働くには厳しい職場が多いようです。

女性の場合、MRよりも治験コーディネーター(CRC)のほうが離職率が低い。

MR出身CRCの離職率

MRと治験コーディネーター(CRC)の離職率を比較してみましょう。

MRの離職率は会社によって5~25%と大きく異なっていることが特徴です。大手の内資系企業の離職率は低いところが多いのに対して、一部の外資系企業では離職率が20%を超えているところもあるようです。また、女性のMRは30歳を超えて働くことは難しい場合が多く、女性が長期的に就業するには厳しい環境であると言えます。

MRの主な退職理由

次にMRの主な退職理由を見てみましょう。

MRの退職理由

※50名のCRA・CRCばんくのクチコミ・アンケート調査データをもとに作成(調査期間:2015年4月~2023年3月、有効回答数:N=50)。 ※複数回答可

数年ごとに知らない土地へ行く転勤があったり、セクハラなど男尊女卑の文化が残っていたりして、女性が長期的に働きにくいという声も多く聞かれました。そのため、女性は結婚後に退職する率が極めて高く、30歳を超えた女性がいない職場もあるなど、MRは男性よりも女性の離職率が極めて高くなっているようです。

また、精神的に辛いことを理由に退職されるMRも多いようです。MRは医療業界では立場が極めて弱く、下僕のように扱われていると感じているMRの方が見受けられました。他にも会社の利益のために売上を強要されることへのジレンマを抱えていたり、1000社以上の製薬会社の競争の中で成果が出せないため厳しい立場におかれている方も見受けられました。

精神的に強いなどのMRへの適性がない方は、仕事を続けることは難しいようです。

MRのCRC求人はこちら
MRのCRCの求人募集
画像

いなり相談を申し込む

「CRC・CRAへ転職を希望される方のサポート」と「CRCばんく・CRAばんくの運営」に携わらせていただいております。

CRCばんくちゃんねる

転職サポート申し込みはこちら

ステップ1
まずは申し込み。入力は1分で終わります。
ステップ2
希望にマッチした求人情報を提供します。
ステップ3
書類選考・面接
ステップ4
内定・入社
入社後もずっとサポート!
転職相談に申込む

年収査定年収査定はこちら

  • 転職するときに、もっとも重視する条件の一つが「給料」です。

    治験コーディネーター(CRC)へ転職したときに自分のキャリアや経験がどれだけ評価されるのか、気になりますよね。

    こちらではあなたのプロフィールから、治験コーディネーター(CRC)へ転職したときの「年収」を予想します。

    転職活動の目安にしてみてはいかがでしょうか。
年収査定はこちら

合格予想合格予想はこちら

  • 「臨床経験が少ない」「転職回数が多い」など、選考に通過できる自信がなくて応募を迷っている方は意外に多いんです。

    こちらはあなたのプロフィールから、治験コーディネーター(CRC)へ応募した時の「書類選考の通過率」や「面接の合格率」を予想します。

    前もって合格率が分かると転職活動の無駄な手間が省けますよ。
合格予想はこちら

掲示板掲示板で質問をする

  • ちょっとした「悩み」や、ふとした「疑問」を気軽に掲示板で質問してみましょう。

    面倒な登録をしなくても、匿名ですぐに質問できます。分からなかったあなたの質問をみんなで解決できます。

    現役の治験コーディネーター(CRC)や人事担当者が回答してくれるかもしれませんよ。
みんなに質問をする
マンガで分かる!治験コーディネーター(CRC)
CRCばんくちゃんねる
EP綜合会社説明会
治験コーディネーター(CRC)の掲示板
転職成功事例
履歴書・職務経歴書自動作成ツール
治験コーディネーター(CRC)のクチコミ
治験コーディネーター(CRC)の新着求人メール

お気に入り

閲覧履歴

検索履歴

CRAばんく

PAGE
TOP