CRCの合格率は性別によって差がありますか？

SMOでは男女の合格率にほとんど差はありませんが、病院雇用のCRC（院内CRC）の合格率は、男性よりも女性のほうが高くなっています。

SMOの合格数と不合格数の男女比は誤差の範囲内であるわずかな差しかありません。しかし、院内CRCの合格数と不合格数の男女比は、合格数は女性が多いのに対して、不合格数は男性が多いです。ですから、院内CRCは男性の合格率が低いと推測できます。
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SMO合格者の男女比　18：82
SMOの不合格者の男女比　21：79
院内CRCの合格者の男女比　1：9
院内CRCの不合格者の男女比　3：7
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※SMOは各100人、院内CRCは各10人を調べた結果

詳しくは以下の記事をご覧ください。
https://crc-bank.com/crcnoqa#qa52
（性別による合格率の違い）


男性の合格率が低い理由ですが、いくつか考えられると思います。

例えば、応募先で働いている治験コーディネーター（CRC）が全員女性の場合、次も女性を採用しようと思うのは自然です。SMOなら100人を超える治験コーディネーター（CRC）が所属していることが普通ですから、必然的に男性の治験コーディネーター（CRC）の数も多くなります。しかし、院内CRCの場合、所属している治験コーディネーター（CRC）の数が5人以下であることは珍しくありませんから、応募先の治験コーディネーター（CRC）が全員女性である可能性も高くなります。その結果、男性の合格率は下がることになります。

また、院内CRCの求人の半数以上は雇用形態が正職員以外です。そのような募集に男性が応募されても、数年だけの雇用が予定されているポジションに男性が採用されにくいのは普通です。そもそも、男性で正職員以外の雇用形態を希望される方は少ないです。

https://crc-bank.com/innaicrctosmocrcnochigai#b4
（院内CRCとSMOで働くCRCの雇用形態の比較）


そして、最も大きいと考えられる理由は、男性が将来的に院内CRCとして働けない可能性があるからです。なぜなら、年齢が高い男性の治験コーディネーター（CRC）が働きにくくなる雰囲気が職場にあることが多いからです。

https://crc-bank.com/keijiban?gu=3
（男性は治験コーディネーターとして働けますか？）


例えば、被験者側から治験コーディネーター（CRC）を見たときに、50歳前後の女性の治験コーディネーター（CRC）に対しては「経験が豊富そうな頼もしい治験コーディネーター（CRC）が担当してくれて嬉しいわ」と思ってもらえることが多いのに対して、50歳前後の男性の治験コーディネーター（CRC）に対しては「なぜ、この人はこの年齡で、治験コーディネーター（CRC）をされているのかしら。仕事ができない人なのかしら」と不安に思われてしまうことが多いです。同じような状況は他にもたくさんあります。

ですから、年齡が高い男性が院内CRCとして働き続けるためには管理職になるしかありません。しかし、院内CRCの場合、SMOと異なり薬剤師でなければ管理職になれない場合が多いです。まれにあっても看護師までで、臨床検査技師や管理栄養士などの薬剤師以外が管理職になれる病院やクリニックはあまり存在しません。そのため、将来の処遇まで考えた場合、薬剤師以外の男性を院内CRCとして積極的に採用する病院やクリニックは少なくなります。

以上などの理由により、男性が治験コーディネーター（CRC）を目指す場合は、院内CRCではなく、SMOのほうが内定が取りやすくなっていると推測されます。


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（合格予想申し込み）

SMOでは男女の合格率にほとんど差はありませんが、病院雇用のCRC（院内CRC）の合格率は、男性よりも女性のほうが高くなっています。CRCの合格率は性別よりも個人の能力や努力によって大きく左右されると考えられます。