CRCは何年ぐらいで一人前になれるのでしょうか？

転職でCRC歴半年の者です。

まず前提として、質問者様は「１人前」に強く拘っていらっしゃるようですが、そもそも１人前という状態に対して、どんなイメージをされているのでしょうか。

１人で先生の対応ができる？１人で被験者の対応ができる？施設を１人で担当できる？それとも、人と相談しながらでも業務をある程度こなせることなのか、役職に就くことを指しているのかなど、貴方がCRC業務に対してどこの水準を１人前として捉えているのかが見えませんでした。

私個人の話をすれば、１人で何でも出来るのではなく、わからないことはチームメンバーや上司に聞きながら、最低限の被験者対応・医師対応が出来る水準を「一人前」と考えています。その意味では、「何ができれば一人前になったと言える」という箇所の答えは、貴方自身にあるのではないかと推察します。

また、「CRCは何年ぐらいで一人前になったと言えるのでしょうか」に対しては、上記の回答に加え、貴方が１人前の看護師になった期間が参考になるのではないでしょうか。

最後に、、、CRCは転職した女性が多く、転職後に結婚→出産→産休・育休が多いのは事実です。「結婚を考えているので、一人前になるのに長くかかるようなら、CRCへ転職することは難しい」と結婚を理由に転職を足踏みされているようであれば、お察しのとおり、ある程度ライフイベントが落ち着いてから転職するのも十分ありだと思います。

CRC未経験の場合、試験のメイン担当を任されるようになるのが入社して4～6ヶ月後ぐらいだと思います。その段階で一人前の初歩に到達したと言えると思います。

そして、1年前後で、先輩のフォローなしに試験の立ち上げから終了までをこなせるようになると思います。この段階に到達すると、多くの人がCRCとして一人前になったと実感できると思います。しかし、対外的に「私は一人前です」と胸を張って言えるまでにはなく、なんとか一人前の状態だと言える人が多いと思います。

2年前後の実務経験を積むと、CRC認定資格が受験できるようになります。CRC認定資格を取得していれば、対外的にもCRCとして一定のレベルに到達していると言えます。私はこの段階、CRCとして2～3年の実務経験があり、CRC認定資格を取得できる知識もある状態が、いわゆるCRCとして一人前の状態だと思います。

以後は、それぞれの得意分野を磨いたり、幅広い経験をして視野を広げたり、各人がそれぞれの一人前を目指して日々の研鑽を積み続けることになると思います。

私はCRCとして5年前後の経験がありますが、「一人前か？」と聞かれると、正直なところ返答に悩みます。現在も、知らないことや経験していないことはたくさんあり、GCP法改正や指針の変更、今までにない治験の進め方、などが日々変化しているため、CRCとして完璧と言えないからです。ですが、経験した領域であれば、自信を持って治験を行うことができますし、経験していない領域でも、手短に治験を開始できます。

日々、勉強ですから、完璧な一人前になることは一生ないのかもしれません。