OJT中は色々な病院を訪問する？研修期間はどれぐら...

OJT中の病院訪問について

OJT中に複数の病院を訪問するか、それとも一つの病院だけになるかは、所属するSMO（治験施設支援機関）や配属されるプロジェクトによって異なります。

◆ 複数の病院を訪問する場合： 大手のSMOでは、担当するプロジェクトによって複数の医療機関を担当することが一般的です。そのため、OJT期間中も複数の病院を訪問し、様々な医療機関の特性や治験の進め方を学ぶことができます。これは、多様な経験を積む上で非常に有益です。
◆ 一つの病院が中心となる場合： 中小規模のSMOや、特定の医療機関と密接に連携しているSMOでは、OJT期間中も一つの病院が中心となる場合があります。この場合、特定の医療機関における治験の流れや関係者との連携を深く学ぶことができます。

どちらの場合でも、OJTトレーナー（先輩CRC）の指導のもと、段階的に業務を覚えていく形になります。最初は見学や資料作成などの補助業務から始まり、徐々に被験者対応やモニタリング業務などを担当するようになります。

研修期間について

OJTの研修期間は、SMOによって異なりますが、一般的には3ヶ月～6ヶ月程度です。

◆ 3ヶ月程度のOJT： 比較的経験者向けの採用や、研修制度が整っているSMOでは、3ヶ月程度のOJTで独り立ちできる場合もあります。
◆ 6ヶ月程度のOJT： 未経験者向けの採用が多いSMOでは、6ヶ月程度のOJT期間を設け、じっくりと業務を教えることが多いです。

OJT期間中は、以下のような内容を学びます。

◆ 治験関連法規・GCP（医薬品の臨床試験の実施に関する基準）： 治験を行う上で守るべきルールや倫理について学びます。
◆ 治験の手順： 治験の開始から終了までの流れ、各段階で行うべき業務について学びます。
◆ 症例報告書（CRF）の作成： 治験データを記録するCRFの作成方法について学びます。
◆ 被験者対応： 被験者への説明、同意取得、面談などの方法について学びます。
◆ モニタリング業務： 治験が適切に行われているかを確認するモニタリング業務について学びます。
◆ 医療機関との連携： 治験を行う医療機関の医師や看護師などとの連携方法について学びます。

OJT期間終了後も、先輩CRCのサポートを受けながら業務を進めていくことが一般的です。未経験からCRCになった場合、最初は不安を感じることもあるかもしれませんが、OJTを通して必要な知識やスキルをしっかりと身につけることができます。

OJT以外に研修はある？

OJT以外にも、SMOによっては以下のような研修制度を設けている場合があります。

◆ 導入研修： 入社後すぐに、治験の基礎知識やGCPなどを学ぶ研修。
◆ 継続研修： 定期的に行われる研修で、最新の治験情報やスキルアップのための研修。
◆ eラーニング： オンラインで学習できる教材。
◆ 資格取得支援： CRC関連の資格取得を支援する制度。

これらの研修制度を活用することで、未経験からでも安心してCRCとして成長していくことができます。

まとめ

OJT中に複数の病院を訪問するかどうかは、所属するSMOやプロジェクトによって異なります。研修期間は一般的に3ヶ月～6ヶ月程度です。OJTを通して、治験に関する知識やスキル、実務経験をしっかりと身につけることができます。