治験コーディネーターは定年まで働ける仕事ですか？

治験コーディネーターは定年まで働ける仕事です。

CRC実態調査によると、50歳以上の治験コーディネーターの割合は約27%と約4分の1を占めており、40代も含めると70%以上となっています。

詳しくは以下をご参考ください。

https://crc-bank.com/keijiban?gu=194
（CRCは年をとっても働けますか？）

ほかの方も記載されていますが、まだ新しい仕事なので、その年まで達していらっしゃる方が見当たりませんが、治験自体はなくならないし治験に関連する業務もなくならないと思います。

ただ、紙の時代から、今はコンピュータを使ってデータを収集する時代になり、今後もいろいろな変化があるであろうことは容易に推測できます。

また、世の中の求めるものが厳しくなるとそれに対応した治験が求められてくるかと思います。ので、変化に対応できれば、続けられるのではと思います。

変化に対応するのは治験だけでなく、世の中がそういうものなので、きっと大丈夫なんだと思います。

CRCは非常に離職率の高い仕事だとは思います。

なぜ離職率が高いのか、それは上の立場になればなるほど仕事量は増え、精神的にも肉体的にも過酷になってくるからです。

はじめは、「患者さんのために新薬開発に携わる仕事を」と志高く入ってこられる方が多いと思いますし、実際に私たちCRCの仕事はおおいにやりがいがあり、新薬開発には欠かせない仕事だと思います。

ただ、上の立場になればなるほど、企業として会社全体の利益についても考えていかなければなりません。それはつまり、「一つでも多くの症例を契約に組み込む」というようなことでもあり、自身の効率やスピードを求められるのは当然のこと、下のCRCにもそれを求めていくよう働きかける必要があります。それはやがて「一人の患者さん」という考え方から「一症例」「数字」という考え方にシフトしていくことでもあります。その辺の考え方に抵抗が生じると、長く続けていくのは難しいかもしれません。

給与面でみると、上の立場になって年俸制になると残業代がつかないため、管理職の下の中間層くらいでは業務量と給与のバランスがとれてないように感じることもあります。

また、役職以上の立場になると経験を積むために転勤等も増える可能性があります。

これらを乗り越えて経験を積んで行けば、上の立場になり、やがて役職がつき、そして各オフィスや管轄を取り仕切り、定年まで続けていくことができるようになるのではないでしょうか。