CRCは副業をすることは可能でしょうか。

企業の就業規則によりますが、条件によっては可能です。

副業が可能な場合

CRCの勤務先は、主にSMO（治験施設支援機関）、医療機関などです。これらの企業によって就業規則が異なり、副業を全面的に禁止している場合、許可制にしている場合、特に規定がない場合があります。

許可制の場合は、事前に会社に申請し、許可を得ることで副業が可能になります。許可されるかどうかは、副業の内容、時間、CRC業務への影響などを考慮して判断されます。

副業が許可されるための条件（一般的な例）

◆ CRC業務に支障がないこと: 副業によって疲労が蓄積し、CRC業務に集中できなくなるような場合は、許可されない可能性が高いです。
◆ 競業避止義務に抵触しないこと: 副業の内容が、勤務先の事業と競合するような場合は、許可されません。例えば、同じSMOでCRCの副業をしたり、競合する製薬会社の業務に関わったりすることは、競業避止義務に抵触する可能性があります。
◆ 情報漏洩のリスクがないこと: 副業を通して、治験に関する機密情報が漏洩するリスクがある場合は、許可されません。
◆ 法令に違反しないこと: 副業の内容が、法令に違反するような場合は、当然許可されません。

医療資格を生かした副業の例

CRCの方が元の医療資格（看護師、薬剤師、臨床検査技師など）を生かして行う副業としては、以下のようなものが考えられます。

◆ 単発の健診業務: 健診センターなどで、採血、問診、検査などの業務を行う。
◆ 訪問看護: 在宅療養中の患者さんの自宅を訪問し、看護ケアを提供する。
◆ 治験関連以外の医療機関でのアルバイト: 病院やクリニックなどで、看護師、薬剤師、臨床検査技師としてアルバイトをする。
◆ 医療系資格保有者向けのセミナー講師: 自身の専門知識や経験を活かし、セミナー講師として活動する。

これらの副業は、CRCの業務に支障がない範囲で行うことが前提となります。また、勤務先の就業規則で許可されているかどうかの確認が必要です。

副業をする際の注意点

◆ 就業規則の確認: 必ず勤務先の就業規則を確認し、副業に関する規定を把握することが重要です。
◆ 上司への相談: 副業を考えている場合は、事前に上司に相談し、理解を得ておくことが望ましいです。
◆ 時間管理: CRC業務と副業の両立は、時間管理が重要になります。無理のない範囲で副業を行い、CRC業務に支障が出ないように注意する必要があります。
◆ 健康管理: 副業によって体調を崩してしまうことのないよう、健康管理にも十分注意する必要があります。
◆ 確定申告: 副業で得た収入は、確定申告が必要になります。

まとめ

CRCが副業をすることは、企業の就業規則によりますが、条件によっては可能です。医療資格を生かした副業は、自身のスキルアップにもつながる可能性があります。

ただし、就業規則の確認、上司への相談、時間管理、健康管理など、注意すべき点もいくつかあります。

副業を検討する際は、これらの点を十分に考慮し、無理のない範囲で行うようにしましょう。