管理職の給料は臨床検査技師とCRCのどちらが高いで...

管理職の年収を正確に比較することは難しいです。

なぜなら、管理職と言っても、主任補佐から部長・室長・技師長・支店長までございますので、色々な条件を同じにして比較することができないからです。

したがって、現在あるデータから「年収は40歳ぐらいまでは治験コーディネーター（CRC）、それ以降は臨床検査技師が高くなっている」とするしかありません。

少し余談になりますが、SMOで働いている50歳前後の男性は、役員になられていることが多いです。代表にCRC出身の方が就任される例も見られます。

役員の年収は、例えばイーピーエスホールディングスの社員（管理職レベルの集まり）の平均年収などから1000～1500万前後だと推測できます。

一概にどちらが高いとは言えません。給与水準は、勤務先（病院、SMO、企業など）、役職、経験、能力など、様々な要因によって大きく変動するためです。

一般的な傾向

一般的な傾向として、臨床検査技師の管理職（技師長など）とCRCの管理職を比較した場合、以下のような状況が考えられます。

◆ 病院勤務の技師長: 病院規模や経営状況によって大きく異なりますが、大規模病院の技師長であれば、年収700万円〜1000万円程度になるケースもあります。
◆ SMO勤務のCRC管理職: SMOの規模や業績、役職（マネージャー、部長など）によって異なりますが、年収500万円〜800万円程度になることが多いようです。

このように、勤務先によって給与水準に差があるため、単純に職種だけで比較することは難しいと言えます。

40代以降の給与

40代以降の給与についても、勤務先や役職によって大きく異なります。

◆ 臨床検査技師: 技師長などの役職に就けば、40代以降も高い給与水準を維持できます。ただし、役職に就ける人数は限られているため、全員が高収入を得られるわけではありません。
◆ CRC: CRCも、管理職として経験を積むことで、40代以降も給与アップが期待できます。特に、大手SMOなど、給与水準の高い企業に勤務している場合は、高収入を得られる可能性が高まります。

給与以外の要素も考慮

給与だけでなく、以下のような要素も考慮に入れることが重要です。

◆ キャリアパス: どちらの職種の方が、将来のキャリアパスが豊富か、自身のキャリア目標に合致しているかを検討することが大切です。
◆ 仕事内容: 管理職としての仕事内容や責任範囲は、職種によって異なります。自身の興味や適性に合った仕事内容を選ぶことが重要です。
◆ ワークライフバランス: 勤務時間や休暇の取りやすさなど、ワークライフバランスも考慮に入れることが大切です。

情報収集の方法

具体的な給与水準を知りたい場合は、以下の方法で情報収集することをおすすめします。

◆ 《CRCばんく》: 《CRCばんく》では、各企業の給与水準や待遇に関する情報を得ることができます。
◆ 企業のウェブサイト: 企業のウェブサイトに、社員の平均年収や給与制度に関する情報が掲載されている場合があります。
◆ 業界関係者: 知人や友人にCRCや臨床検査技師として働いている人がいれば、給与事情について話を聞いてみるのも良いでしょう。

まとめ

CRCと臨床検査技師の管理職の給与を単純に比較することは難しいです。勤務先、役職、経験、能力など、様々な要因によって給与水準は大きく変動するためです。

給与だけでなく、キャリアパス、仕事内容、ワークライフバランスなども考慮に入れ、自身のキャリア目標に合った職種を選ぶことが大切です。